親の介護
アラサー、アラフォーくらいになると、ちらっとでも考える、親の介護。
うちは前も書いたんですが、両親はすでにおりません。
祖父母もおりません。
母は一人っ子でしたのでおじおばもおりませんし、婿養子だった父の実家とは、母の葬儀後縁切りを告げられてしまい「万一何かあっても今後連絡しない」ということになっています。
父方にはおばが三人、いとこが十人ほどいましたが、遠方なのでそれ以前からほとんどお付き合いはありませんでしたけど。
うちでいう親戚、というのは母のいとこ……つまり祖父母の代で縁が繋がった方ばかりです。
現在私が関わっているAさんは例外として、今の所介護に携わることってないんですよね。
昨日の夜、友人から久しぶりに電話がありました。
最近会社を辞めて実家に戻って来た友人は、いつになく弱々しい声でお母さんに認知症の症状が出始めたと話し始めました。
友人のご両親は一昨年熟年離婚され、お母さんはお一人で生活されてました。
元旦那さんは九州の方で、離婚後はそちらへ行ったそうです。
関東で一人暮らしをしていた友人は、お母さんを呼んで一緒に暮らそうと何度も話したそうですが、近所にはお友達もいるし、離婚の際家を貰ったのでと、地元に残ると言われたようです。
幸い発見が早く麻痺もあまり残らず、時々スーパーでお会いすると「オバコちゃんもうちの子(友人)も、おひとり様コースね!」ときっつい冗談を言われたりもしました(苦笑)。
友人は一人っ子。
母方のおばさんは二人いるみたいですが、お一人は海外在住、もうお一人は遠方住まい。
友「やっぱりひとりで介護するのって大変だよね……」
自分の親だから、出来る限り自分で介護したい。
でも自分の生活もあるから働かないといけない。
今後母の症状が重くなったら、仕事は続けられなくなるんだろうか。
そしてそれはいつまで続くんだろうか……。
友人は不安を口にして、どうしよう……、と弱々しく呟きました。
どうしようって、介護するしかないでしょう。
状況は違うけど私も似たようなことしてきてるし、全くの無知ではないから相談には乗れると思う。
そんな話を続けるうち、友人は落ち着いたのかいつもの調子に戻りました。
友人とは言えよそのご家庭のことにあまり首を突っ込むつもりはありません。
ただ、不安を吐き出せる相手がいるのといないのとでは全く違うってことだけはよーく知ってるつもりです。
『親の介護』は私が結婚しない限りできないし、結婚しても相手に親がいなかったらそれもできないわけで、羨ましいとは思わないけど、どこか寂しい気持ちは残ります。
親は生きていてくれるだけでいい。
そう言う方はたくさんいます。
私も、そう思います。
いなくなってから、あれもしたかった、これもしたかったと思っても、遅いのです。
介護疲れによる悲しいニュースもよく聞きます。
きれいごとばかり言っていられない日が来ることもなんとなく、わかります。
でも友人には、前向きな気持ちで『親の介護』を始められるよう、手助けできたらいいなと思っています。