湯灌の儀

今日はAさんの、湯灌の儀と納棺の儀でした。

兄はどうしても外せない用があったので、姉と二人で行いました。

 

湯灌は施設で大変丁寧にエンゼルケアをして頂いたので、葬儀社さんとの打ち合わせでお話を聞いた時は(必要ないかな)と思っていました。

でもプランが最初の予定から大きく変わり、予算にも余裕があったので(葬儀費用として予め母が預かっていた分があると判明しまして……)、お願いすることにしたのです。

 

私の両親の時は病院でエンゼルケアして頂きましたが、湯灌の記憶は……ない、ような?

 

で、Aさんです。

親族控室にて行う、と昨日伺っていたのですが、式場へ行ったら「専用の大きな和室(イメージはお城のお殿様がいるような立派な部屋です)で行えるよう準備しております」と言われ、あれれ? と。

プランの中に入っているけど不要なものが結構あって、料金はそのままで結構ですとお断りした分が、その大きな和室の使用料分程になっていたようです。

昨日打ち合わせの後も考えて下さったようで、式場スタッフの方ともお話合い下さり、まさに儀式、という形で行って頂けました。

姉と私しかいないのに、司会進行の方まで付いて下さって……。

湯灌は遺族の自己満足だという意見も世間にはあるようですが、実際その場で目にすると、やって頂いて良かったなぁと思いました。

お通夜をなしにしたので、セレモニー的なことが出来て良かったという意味では、やはり世間の湯灌否定派の方がおっしゃる“遺族側の自己満足”にしかならないかもしれませんが。

 

ただひとつ、これだけは本当にやって頂いて良かった!と思えたこと。

施設の方にエンゼルケアして頂き、メイクもして頂いたのですが……うーん、濃いピンクのグロスてかてかだなぁ……と、正直、思ってました!

お顔に白いハンカチを掛けたらべったりと、キスマークがついてしまうくらい、だったのです……よ。ははは……。

もちろんお願いしたのは私ですし、丁寧にケアして頂けましたので文句など言いませんし、言えません。

でも湯灌の後、女性の方が大きなメイクボックスを開き、肌の色に合わせてリキッドファンデーションを混ぜたり、お顔のシミをひとつずつ丁寧に隠して下さったり、細かなところまで本当に丁寧にメイクして下さり、口紅もその年齢の女性に合った色で、仕上がったお顔は本当にナチュラルでキレイでした。

 

料金は確かに高額ですし、なんらかの事情で行えない場合もあると思います。

やったから、やらなかったから、で変わるのは遺族の気持ちだけで、ご本人には聞けませんから……。

 

納棺を終えて控室に戻り、プランの変更点の説明を受け、暫く姉とAさんの側で過ごして帰宅しました。

明日は銀行へ行ったり、Aさんがお好きだった(と思う)和菓子を買いに、少し遠出する予定です。

時間があれば式場にも寄りたいのだれど、行き先が真逆だから、恐らく無理かな。

 

天気が心配だけど……明日も頑張ります。